ラブレッスン
えーと……?




「あなた私の話聞いてた?」




好きなのか聞かれて私はそれを否定したわよね?





『聞きましたけど、本心じゃないでしょう?』





…どうやら理解力に問題があるのは私の方ではなかったようね。





「それはあなたの勘違いね。
仮にもしそうだったとしてもあなたに関係ないわ。」




呆れた様に言って見せた私を見て、今もまだ不敵な笑みを浮かべてさらに顔を近づけてきた。





『……こうしてよく見てみると結構綺麗な顔なんですね。
なんでメガネで隠すんです?もったいないなぁ。』





「それこそもっとあなたに関係ない事よ。」





至近距離で話しかけて来ることに内心焦ってはいたけれど、

それを悟られないように努めて冷静に言葉を返す。





< 37 / 360 >

この作品をシェア

pagetop