ラブレッスン
『いい話だとは思わないんですか?

相田部長って営業部の女の子達からも人気あるんですよ。

その人を自分のものにできる手助けをするって言ってあげてるのに。』





「大きなお世話。大体そんな事してあなたに何のメリットが?

私、仕事以外で他人に何か助けてもらおうなんて思ってないの。」




後で見返り要求されても困るし。
何を考えてるのかわからない相手ならなおさらよ。





『確かにメリットはないですね。
でも面白そうだからかな。
遠藤さんが相田部長をものにする所見たいっていう興味心ですよ。』





「ーっ!!冗談じゃないわっ!!

そんなのその営業部の女の子に協力してあげなさいよ!!」





ふざけないで欲しいわね。暇潰しに使われるなんて真っ平ごめんだわ!





噛みつくように叫んだ私に驚いたのか、囲っていた手が離れた。





その隙に思いきり押してそのまま走って出口へと向かう。





『遠藤さんっ!!』





後ろから呼ぶ声が聞こえたけれど、振り返る事はしなかった。



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