ラブレッスン
どういう事?




頭の中が?でいっぱいになって呆然としていたら。





『由宇さんっ!!』





ばかでかい声で名前を呼ばれて、体が跳ねた。





この声は…!!





恐る恐る振り返ると、
企画部から出て来たばかりの結城歩が数歩で私の元へとやってきた。





足が長いとたった数歩でここまで来れるのね……





って!そうじゃなくてっ!!





「ちょっと何よコレ!?」




付き出した名刺を見てニヤニヤと笑う。





『あっれ〜?おかしいな。渡す封筒間違えたみたいですね。』





わざとね?

その顔はわざとですって言ってる顔よね?






「じゃあ、返すから早くしおりの入ってる封筒渡しなさいよっ!」





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