狂気のピエロ
悪魔は彼にそっと声をかけた
「彼女の愛を手に入れないまま死ぬつもりか」
「・・・彼女は僕が殺した、」
「彼女は死んでない、お前がナイフを振り上げる前に逃げ出した」
「・・・それは本当か」
ナイフを握っていた手が滑るように床に落ちる
「本当だ、・・・お前に一つ願いを叶えてやろう」
「願い、だと?」
「ああ、金、権力。。。なんでもいい」
「・・・愛、愛が欲しい」
そう来るか、悪魔はほくそ微笑んだ
「いいだろう」