近距離恋愛


「最後にしますから、今だけ…お願いしますっ」


悲しく言う光希くん。

「うん…」

私は、黙って抱きしめられたまんまだった。







光希くんの、心臓の音が聞こえる。


き、緊張してるのかな?


なんて、思ったり。


いつの間にか涙は止まってた。




「ん、じゃあこれで。」

そう言って笑いながら出ていく光希くん。


「ありがとう!!」

光希くんに、笑いかける。


光希くんは、そっとこっちを見て笑った。

< 115 / 235 >

この作品をシェア

pagetop