近距離恋愛
小さい頃から、遥斗と私の親は外国に行っていて、いつからか私の家で暮らすようになっていた。
別に私は良かったんだけどね。
雷とか怖いし…って、案外ビビリなところもあるんだから!
ぶつぶつ独り言を言っていると
「やっぱ、優妃の飯はうまい」
なんて言うもんだから照れる。
「当たり前じゃん!」
ニコッと笑うと遥斗も笑う。
2人でご飯を全部食べ、歯磨きやら準備を始めて家を出る。
家を出て少ししたら、いつものように話しかけてくる私の親友。
「おーはーよっ!優妃と遥斗くん」
「おはよ、菜摘。」
下田菜摘。私の親友!
スポーツが得意系のサバサバ女子。
「おはよ、遥斗と優妃ちゃん」
そう言って、話しかけてくるのが遥斗の友達の翔くん。
「はよ、翔」
そう言って、4人そろって行くのは久しぶりなこと。