近距離恋愛
「お取り込み中悪いんすけど、優妃のこと返してくんね?」
この声。
顔なんて見なくても一発でわかる。
「は、遥斗…」
「遥斗先輩…?」
私と光希くんは、驚く。
な、なんで遥斗がわたし達のあいだに入ってくるの?
なに?返してって。
ものじゃないっ…
なのに
なんでこんなに嬉しいんだろう。
「……ほれ帰んぞ」
なんて私の手を引っ張る。
「ま、待ってよ!遥斗!!」
声を出す私達をあ 後から追ってくる実紅ちゃん。
「遥斗先輩!!ちゃんと来てよ?」
「あったりめーな」
ズキッ
また、胸が痛んだ。