Love Story❤︎⃛
ある春のはじまり
春。
桜が咲いて、散る季節。
朝に弱いあたしは今日も寝坊をしてしまった。
けれど、一応近道はするけど、急ぐことはせずに土手沿いの道をゆったり歩いている。
風が吹く度に、ピンク色の花びらが舞う。
口内で、最近地味に気に入っているハチミツ飴をコロコロ転がしながらその様を見る。
あたし、御影アリスは今年高校3年生。
…アリス、という名前についてはあまり触れてほしくないが子供の頃からキラキラネームだなんだと散々言われ育ってきた。
しかも、カタカナって。
今日は、あたしの高校の入学式。
3年生になるあたしにはほぼ関係ないけど。
ちなみに、あたしの入った高校は、上から下までいろいろな科やコースのある私立。
なぜか昔から勉強だけはできるあたしは、成績上位者特典を狙い、1番上のコースに入った。
成績TOP10は、授業にでなくても単位をくれる、だなんてなんてスバラシイ。
偏差値はまあ、それなりだったので受験勉強時期は発狂しそうだったけど。
寝坊&遅刻癖のあるあたしは、狙い通りに特典をいかし、今日も大幅遅刻。
学校付近の住宅街にある白い綺麗な家のフェンスを越える
さっきスマホで時刻を確認すればもう10時をまわっていた。
たしか、入学式は9時からだった気がする。
いつも近道のために通らせてもらっている葉山さんというおじいさんとおばあさんにお礼を言って、もう一度フェンスを越えればもう学校だ。
いつも2人が過ごしているテラスにむかってお礼を告げたとき。
葉山のおばあさんに、「これさっき焼いたのよ」と焼きたてクッキーをもらった。
たまにこうやっておすそ分けしてくれるんだけど、なんとも美味しい。
たくさんもらったので、食べながら歩けば校門前。
桜が咲いて、散る季節。
朝に弱いあたしは今日も寝坊をしてしまった。
けれど、一応近道はするけど、急ぐことはせずに土手沿いの道をゆったり歩いている。
風が吹く度に、ピンク色の花びらが舞う。
口内で、最近地味に気に入っているハチミツ飴をコロコロ転がしながらその様を見る。
あたし、御影アリスは今年高校3年生。
…アリス、という名前についてはあまり触れてほしくないが子供の頃からキラキラネームだなんだと散々言われ育ってきた。
しかも、カタカナって。
今日は、あたしの高校の入学式。
3年生になるあたしにはほぼ関係ないけど。
ちなみに、あたしの入った高校は、上から下までいろいろな科やコースのある私立。
なぜか昔から勉強だけはできるあたしは、成績上位者特典を狙い、1番上のコースに入った。
成績TOP10は、授業にでなくても単位をくれる、だなんてなんてスバラシイ。
偏差値はまあ、それなりだったので受験勉強時期は発狂しそうだったけど。
寝坊&遅刻癖のあるあたしは、狙い通りに特典をいかし、今日も大幅遅刻。
学校付近の住宅街にある白い綺麗な家のフェンスを越える
さっきスマホで時刻を確認すればもう10時をまわっていた。
たしか、入学式は9時からだった気がする。
いつも近道のために通らせてもらっている葉山さんというおじいさんとおばあさんにお礼を言って、もう一度フェンスを越えればもう学校だ。
いつも2人が過ごしているテラスにむかってお礼を告げたとき。
葉山のおばあさんに、「これさっき焼いたのよ」と焼きたてクッキーをもらった。
たまにこうやっておすそ分けしてくれるんだけど、なんとも美味しい。
たくさんもらったので、食べながら歩けば校門前。