はるさんは、語る。
『おはようございます。
弁護士の山田はるです。
被告人に会いに来ました。』
あんまりこういう所に来たくないな。
拘置所なんて…
仕方ないんだけど。
もう少し待ってて下さい。と言われ待つ。
どんな人だろ…
性格わからないから、どういう態度で話せばいいか…
扉が開いた。
『初めまして、弁護士を勤めます。
山田はると言います。』
名刺を渡すが無言だ。
今日は、会うだけ…
『また、後日伺わせていただきますね。』
出ようとしたとき
『弁護士さん…』
『どうしました?』
『俺、ここを出たいです。
なんにもやってないし。』
『ここを出たいって思う気持ちがあるなら 頑張りましょう。
では、また。』
そりゃあそうだ。こんな所出たいに決まってる。
どこまで出来るかだな…