知ることから始まるんだ!
2人はスーパーで野菜やワインを買って幸樹の家のキッチンでトマトをベースにした鍋料理を食べた。
「おぉぉ!いけるね。エビが多めに手に入ったって言っただけなのに、最高だ。
しかもとても特価品のワインだとは思えないよな。」
「あら、驚くのはそこ?
私は先生の予算をきいただけですよ。
高いお酒は予算オーバーだなって思ったから。」
「あ、悪い。けど・・・ふふっ。」
「なっ、何ですか!気持ち悪いですっ。」
「ヤキモチを妬かれるのっていいなって思ってさ。
そんなこと初めてだからさ。」
「私はヤキモチなんて。
私にはいつ切れちゃってもいいって言ったのに、あの人には会う約束してたのがむかついただけです。
それとも、ほんとに私はこれが最後の宴になるってことですか?」
「そ、そんなわけないだろ。
俺が破ってもいいし、燃やしたら・・・て書いたのは、俺が君の負担になってほしくないからだ。
君はテレビにもマスコミにも騒がれてる存在だろ。
こんなふだん爬虫類とかハエとか追いかけてるオッサンと親しくしてるなんて書かれたら明日奈がかわいそうだ。
大家だっていうのとわけが違うし。」
「私はかまわないわ。
カメレオンを相棒っていつもかわいがっている彼を誇りに思うし、自慢する。
でも・・・私がそういって先生の気に入ってる静かな日常をぶち壊してしまうなら、この仕事をしている限りだめなのかも。
だから、テレビに出るのはやめます!」
「えっ!!?
ちょ、酔っぱらったのか?」
「いいえ、私ずっと考えていたの。
ずっとお父様のアシスタントとしてテレビやイベントに出てたけど、もうすぐマスコットガールとして出る年でもないし、自分の道を決めなくちゃって。
それでね、兄さんじゃないけど、自分のお店を持とうと思うの。
そしてできれば、私の相棒を飼いながら獣医さんの勉強をしたいと思って。」
「なんで、獣医の勉強なんて・・・」
「だって具合が悪くなったらすぐに診てあげられるでしょう。
先生の家にいたときに、何匹かのわんちゃんやトカゲさんが具合悪いからって田沢先生のところへ連れて行ったときに私も助けてあげられたら・・・て思ったの。」
「けど、そんなことしたら、君のご家族は反対するだろうし、せっかくのキャリアが・・・。」
「大丈夫よ。料理をやめるわけじゃないし、生き物は食べなきゃ生きられないのよ。
人間に作ってあげる料理があれば、他の生き物たちにご飯を用意してあげるのだってそんなにかわらないはずでしょ?」
「そっか。じゃあ、提案しよう。
君が獣医になる勉強はうちでやるといい。
なにせ、いつでも実習可能だし、生態については専門の研究者もついている。
試験勉強中は、和食三昧だ!いいだろう?」
「な、なにそれ、すごく魅力的じゃない。
それはチャンスをいかさないと!
でも・・・ここの先生は教授のお嬢さんと夕飯を食べにいくらしいし、教授相手になんて反論できるわけ・・・」
「反論でも、バーコードハゲでも言えるさ。
俺は、自分の研究は自分でやってるし、おべっか使ったり、コネ作るために結婚して教授の協力は必要としていない。
だいたい、俺の研究は師匠がいない。
俺様はいつも俺様なんだ。な~んてね。
で、勉強する予定の学生はいつ引っ越してくるのかな?」
「3か月はかかるかな。
発表からいろいろ整理して引継ぎもしなきゃいけないし。
それまでは離れ離れだけど・・・がんばらなきゃ。」
「そうだな。あっ、そうだ・・・君が嫌がらなかったら君の相棒を俺の代わりに預けとくよ。
こいつ・・・」
「おぉぉ!いけるね。エビが多めに手に入ったって言っただけなのに、最高だ。
しかもとても特価品のワインだとは思えないよな。」
「あら、驚くのはそこ?
私は先生の予算をきいただけですよ。
高いお酒は予算オーバーだなって思ったから。」
「あ、悪い。けど・・・ふふっ。」
「なっ、何ですか!気持ち悪いですっ。」
「ヤキモチを妬かれるのっていいなって思ってさ。
そんなこと初めてだからさ。」
「私はヤキモチなんて。
私にはいつ切れちゃってもいいって言ったのに、あの人には会う約束してたのがむかついただけです。
それとも、ほんとに私はこれが最後の宴になるってことですか?」
「そ、そんなわけないだろ。
俺が破ってもいいし、燃やしたら・・・て書いたのは、俺が君の負担になってほしくないからだ。
君はテレビにもマスコミにも騒がれてる存在だろ。
こんなふだん爬虫類とかハエとか追いかけてるオッサンと親しくしてるなんて書かれたら明日奈がかわいそうだ。
大家だっていうのとわけが違うし。」
「私はかまわないわ。
カメレオンを相棒っていつもかわいがっている彼を誇りに思うし、自慢する。
でも・・・私がそういって先生の気に入ってる静かな日常をぶち壊してしまうなら、この仕事をしている限りだめなのかも。
だから、テレビに出るのはやめます!」
「えっ!!?
ちょ、酔っぱらったのか?」
「いいえ、私ずっと考えていたの。
ずっとお父様のアシスタントとしてテレビやイベントに出てたけど、もうすぐマスコットガールとして出る年でもないし、自分の道を決めなくちゃって。
それでね、兄さんじゃないけど、自分のお店を持とうと思うの。
そしてできれば、私の相棒を飼いながら獣医さんの勉強をしたいと思って。」
「なんで、獣医の勉強なんて・・・」
「だって具合が悪くなったらすぐに診てあげられるでしょう。
先生の家にいたときに、何匹かのわんちゃんやトカゲさんが具合悪いからって田沢先生のところへ連れて行ったときに私も助けてあげられたら・・・て思ったの。」
「けど、そんなことしたら、君のご家族は反対するだろうし、せっかくのキャリアが・・・。」
「大丈夫よ。料理をやめるわけじゃないし、生き物は食べなきゃ生きられないのよ。
人間に作ってあげる料理があれば、他の生き物たちにご飯を用意してあげるのだってそんなにかわらないはずでしょ?」
「そっか。じゃあ、提案しよう。
君が獣医になる勉強はうちでやるといい。
なにせ、いつでも実習可能だし、生態については専門の研究者もついている。
試験勉強中は、和食三昧だ!いいだろう?」
「な、なにそれ、すごく魅力的じゃない。
それはチャンスをいかさないと!
でも・・・ここの先生は教授のお嬢さんと夕飯を食べにいくらしいし、教授相手になんて反論できるわけ・・・」
「反論でも、バーコードハゲでも言えるさ。
俺は、自分の研究は自分でやってるし、おべっか使ったり、コネ作るために結婚して教授の協力は必要としていない。
だいたい、俺の研究は師匠がいない。
俺様はいつも俺様なんだ。な~んてね。
で、勉強する予定の学生はいつ引っ越してくるのかな?」
「3か月はかかるかな。
発表からいろいろ整理して引継ぎもしなきゃいけないし。
それまでは離れ離れだけど・・・がんばらなきゃ。」
「そうだな。あっ、そうだ・・・君が嫌がらなかったら君の相棒を俺の代わりに預けとくよ。
こいつ・・・」