知ることから始まるんだ!
気がついて目を覚ました明日奈は、見たことのある光景に驚いた。
「あれ・・・ここって研究室の隣?」
「やあ、やっと起きてくれたね。
いらっしゃい。で・・・すまない・・・。」
「あっ!あの人・・・田沢先生のとこでお世話になってるっていう人は?」
「祥万はあっちの部屋で眠ってるよ。」
「ここの部屋のベッドには先生が運んでくれたの?」
「うん。ごめん・・・君が来るまでにここを元通りにしたかったんだけど、急に論文を書かなきゃいけなくて、忙しかったから、祥万が勝手に・・・。ごめん。」
「あの、私・・・やっぱりどこか近くで家を探すので・・・。」
「だめだ!お父さんのところならセキュリティもきいてるし、スタッフも多いからまだしも、アパートの一人住まいなんてさせられない。」
「だって、知らない男性が自由に歩き回って、いろいろ触ってくるのは私・・・怖い。」
「それならあいつに出ていってもらうよ。
あいつの恋人が帰国するまで・・・っていう約束でここにおいてやったけど、君が怖がるなら出ていってもらう。
ただ、あいつの恋人とか友達っていうのは男ばかりでな。」
「はぁ?」
「つまり、あいつはゲイなんだ。
だから女の子は仲間扱いというか、家族のようだと人懐っこいやつでな。
怖がるジャンルの男ではないんだ。」
「そ、そうなんだ。見た目きれいな人って思ったけど、男の人の恋人を待ってるんだ。」
「うん、かなり男前でがっしりしてる男だ。
写真をみせてもらっただけだけどな。
それで、明日奈の話を田沢先生にきいて、見に来てたわけだよ。」
「えっ、どうして私にあいたいの?」
「美人でかわいい娘は妹にしたいんだと。」
「ぷっ!それで・・・なれなれしかったのね。
私はてっきり、この人もストーカーなのかと思って。
怖くて怖くて。
明日、じっくり話をしてみれば、みんなはっきりするわね。
追い出すのはそれからにしてください。
それに、ゲイさんだったら出かけるときに付き合ってもらえたら、私も怖くなくて助かるわ。」
「なるほど、その手があったな。
じゃ、とりあえず、あいつの恋人が来るまではここにいてもいいかな?」
「はい。」
幸樹にいわれて笑って「はい」と答えたものの・・・明日奈は祥万のことを何も知らないんだと思うと不安もよぎらずにいられなかった。
しかし、翌朝、その不安はいきなり祥万の登場で吹っ飛んでしまった。
「明日奈、起きる時間だよ。疲れてたんだね。
おいしいオムレツが冷めちゃうよ。」
「ん・・・あれ、先生が朝からオムレツなんてめずらしい。
先生は和食党なのに・・・。あ、オムレツを焼いてほしいのね。
ちょっと、待って・・・待って・・・ま・・・ままままさか・・・きゃあああああああ!!!」
「明日奈どうした・・・?あぁ?祥万・・・おまえ・・・明日奈をどうやって起こしたんだ?」
「オムレツが冷めちゃうよってほっぺとか、鼻とか、首筋にチュッって・・・。」
「ばかやろぉぉぉおおお!!」
「あれ・・・ここって研究室の隣?」
「やあ、やっと起きてくれたね。
いらっしゃい。で・・・すまない・・・。」
「あっ!あの人・・・田沢先生のとこでお世話になってるっていう人は?」
「祥万はあっちの部屋で眠ってるよ。」
「ここの部屋のベッドには先生が運んでくれたの?」
「うん。ごめん・・・君が来るまでにここを元通りにしたかったんだけど、急に論文を書かなきゃいけなくて、忙しかったから、祥万が勝手に・・・。ごめん。」
「あの、私・・・やっぱりどこか近くで家を探すので・・・。」
「だめだ!お父さんのところならセキュリティもきいてるし、スタッフも多いからまだしも、アパートの一人住まいなんてさせられない。」
「だって、知らない男性が自由に歩き回って、いろいろ触ってくるのは私・・・怖い。」
「それならあいつに出ていってもらうよ。
あいつの恋人が帰国するまで・・・っていう約束でここにおいてやったけど、君が怖がるなら出ていってもらう。
ただ、あいつの恋人とか友達っていうのは男ばかりでな。」
「はぁ?」
「つまり、あいつはゲイなんだ。
だから女の子は仲間扱いというか、家族のようだと人懐っこいやつでな。
怖がるジャンルの男ではないんだ。」
「そ、そうなんだ。見た目きれいな人って思ったけど、男の人の恋人を待ってるんだ。」
「うん、かなり男前でがっしりしてる男だ。
写真をみせてもらっただけだけどな。
それで、明日奈の話を田沢先生にきいて、見に来てたわけだよ。」
「えっ、どうして私にあいたいの?」
「美人でかわいい娘は妹にしたいんだと。」
「ぷっ!それで・・・なれなれしかったのね。
私はてっきり、この人もストーカーなのかと思って。
怖くて怖くて。
明日、じっくり話をしてみれば、みんなはっきりするわね。
追い出すのはそれからにしてください。
それに、ゲイさんだったら出かけるときに付き合ってもらえたら、私も怖くなくて助かるわ。」
「なるほど、その手があったな。
じゃ、とりあえず、あいつの恋人が来るまではここにいてもいいかな?」
「はい。」
幸樹にいわれて笑って「はい」と答えたものの・・・明日奈は祥万のことを何も知らないんだと思うと不安もよぎらずにいられなかった。
しかし、翌朝、その不安はいきなり祥万の登場で吹っ飛んでしまった。
「明日奈、起きる時間だよ。疲れてたんだね。
おいしいオムレツが冷めちゃうよ。」
「ん・・・あれ、先生が朝からオムレツなんてめずらしい。
先生は和食党なのに・・・。あ、オムレツを焼いてほしいのね。
ちょっと、待って・・・待って・・・ま・・・ままままさか・・・きゃあああああああ!!!」
「明日奈どうした・・・?あぁ?祥万・・・おまえ・・・明日奈をどうやって起こしたんだ?」
「オムレツが冷めちゃうよってほっぺとか、鼻とか、首筋にチュッって・・・。」
「ばかやろぉぉぉおおお!!」