知ることから始まるんだ!
明日奈はすぐ戻ってくるときや、家にいるときにはカメの奈々を専用のケースの中に入れている。
自分がかわいがったり、連れだしたりするときには、必ず連れていくし、こんな部屋の隅に転がしたまま放っていくわけがないのだ。
「奈々・・・おまえのご主人様はどこにいってしまったんだ?
ああ・・・明日奈ぁああああ!!」
幸樹の異常な叫び声をきいて、輝彦たち同居人と朝出の使用人たちが駆けつけた。
「どうしたんだ?明日奈は?
どうしておまえ・・・ここに。明日奈がいないのか?」
「明日奈がさらわれた・・・。
俺の部屋に来る約束をしてたのに、いくら待っても来ないから様子を見に来た。
そしたら・・・カメの奈々が床に転がってて・・・明日奈はそんなこと絶対しないのに。
何者かに連れ去られた・・・くそっ!どうして・・・。」
「とにかく警察に連絡する。
とにかく、おまえは落ち着け!いいか、落ち着くのが先だ。」
輝彦は110番通報した。
ライエルと祥万も驚きを隠せず、その場を動けずにいた。
はるかが何とか真っ青な顔をしている幸樹にかけよって、握りしめそうになっていた奈々を取り上げ、ケースにもどしたのだった。
「幸樹先生、手がかりをとにかく探しましょう。
明日奈は大丈夫・・・大丈夫よ。」
「う、うん・・・俺がもっと早くここにきていれば・・・。
夕飯後、すぐにあいつをひっぱってきていたなら、こんなことにはならなかったのに・・・。」
警察がやってきて、明日奈の部屋を調べ始めたが、明日奈の行方がわかるような手がかりが出てこなかった。
幸樹は叫びたい気持ちを必死にこらえ、明日奈の持ち物をチェックしていた。
(警察が見落としているものがあるかもしれない。
俺ならわかるものがあるかもしれない。)
そしてそれから1時間ほどたって、崇から電話がかかってきた。
「あれ?幸樹さん・・・そこ明日奈の部屋だよね。
明日奈はこんな夜更けにどうしたの?」
「崇さん・・・どこにいってたんですか?
みんなに連絡とってたのに、崇さんが捕まらなくて・・・困っていたんです。」
「俺に?ああ、俺はさっきアメリカから帰ってきたばかりでさ。
明日、そっちにいっていいか明日奈に聞こうと思ってたんだけど、明日奈のGPSが変なとこをさしちゃってるものだから壊れたのかと思って・・・。」
「た、崇さん?GPSって・・・。明日奈は携帯を別に持っているんですか?」
「うん、もともと父さん用だったのを俺が今は持たされてるわけだけどね。
明日奈が島にいるみたいな感じでさぁ。」
「島?!崇さん、じつは・・・」
幸樹は事情を崇に説明すると、崇はすぐに幸樹の家に来てくれることになった。
自分がかわいがったり、連れだしたりするときには、必ず連れていくし、こんな部屋の隅に転がしたまま放っていくわけがないのだ。
「奈々・・・おまえのご主人様はどこにいってしまったんだ?
ああ・・・明日奈ぁああああ!!」
幸樹の異常な叫び声をきいて、輝彦たち同居人と朝出の使用人たちが駆けつけた。
「どうしたんだ?明日奈は?
どうしておまえ・・・ここに。明日奈がいないのか?」
「明日奈がさらわれた・・・。
俺の部屋に来る約束をしてたのに、いくら待っても来ないから様子を見に来た。
そしたら・・・カメの奈々が床に転がってて・・・明日奈はそんなこと絶対しないのに。
何者かに連れ去られた・・・くそっ!どうして・・・。」
「とにかく警察に連絡する。
とにかく、おまえは落ち着け!いいか、落ち着くのが先だ。」
輝彦は110番通報した。
ライエルと祥万も驚きを隠せず、その場を動けずにいた。
はるかが何とか真っ青な顔をしている幸樹にかけよって、握りしめそうになっていた奈々を取り上げ、ケースにもどしたのだった。
「幸樹先生、手がかりをとにかく探しましょう。
明日奈は大丈夫・・・大丈夫よ。」
「う、うん・・・俺がもっと早くここにきていれば・・・。
夕飯後、すぐにあいつをひっぱってきていたなら、こんなことにはならなかったのに・・・。」
警察がやってきて、明日奈の部屋を調べ始めたが、明日奈の行方がわかるような手がかりが出てこなかった。
幸樹は叫びたい気持ちを必死にこらえ、明日奈の持ち物をチェックしていた。
(警察が見落としているものがあるかもしれない。
俺ならわかるものがあるかもしれない。)
そしてそれから1時間ほどたって、崇から電話がかかってきた。
「あれ?幸樹さん・・・そこ明日奈の部屋だよね。
明日奈はこんな夜更けにどうしたの?」
「崇さん・・・どこにいってたんですか?
みんなに連絡とってたのに、崇さんが捕まらなくて・・・困っていたんです。」
「俺に?ああ、俺はさっきアメリカから帰ってきたばかりでさ。
明日、そっちにいっていいか明日奈に聞こうと思ってたんだけど、明日奈のGPSが変なとこをさしちゃってるものだから壊れたのかと思って・・・。」
「た、崇さん?GPSって・・・。明日奈は携帯を別に持っているんですか?」
「うん、もともと父さん用だったのを俺が今は持たされてるわけだけどね。
明日奈が島にいるみたいな感じでさぁ。」
「島?!崇さん、じつは・・・」
幸樹は事情を崇に説明すると、崇はすぐに幸樹の家に来てくれることになった。