知ることから始まるんだ!
充と幸樹
明日奈は突然の幸樹の言葉に驚いていた。
母の財産問題を芳樹さんに命じていた幸樹にもびっくりしたが、ここまで手際がいいと何かしら疑ってかからないと不安になるほどだ。
島を出るのに充は他に引き取り手もいなかったため、幸樹が引き取って育てると手続きをした。
「先生、充くんは母が育てていた子です。
私が引き取るので、先生にご迷惑をおかけするわけには・・・。」
「残念だが、君の今の立場上は学生でまだ獣医でもなければ、フードコーディネイターとして仕事をこなしているわけでもないだろ。
それに、俺と結婚すれば充の世話は堂々とできるんだからいいじゃないか。」
「でも・・・私は、そんな理由で結婚なんて。」
「嫌なのか?
俺が君に跪いてプロポーズすればうれしいのか?」
「そういう問題じゃなくて。
どうして、先生が急にそんなこと。」
「君が充くんを育てたいと思っている。
俺は明日奈が好きだ。
明日奈の願いをかなえてやりたいと思った。
充くんを明日奈といっしょに育てれば、明日奈は俺のところにいる。」
「えっ・・・!」
「あのなぁ、君はどうも俺を信用しないんだなぁ。
島で言ったときから、もうずいぶん俺は君に告白してると思うんだが。
いつになったら本気にしてくれるんだ?
そんなに俺と結婚することに抵抗があるのか?」
「い、いえ・・・だって、信じられなくて。
先生は親切で、優しくて私を守ってくれるけど、そんな情熱的でもなくて、カメレオンやカメたちといる方が楽しそうで。」
「そりゃ・・・学者だし。仕事だから。
何だったら、明日奈の体のことも調べてやろうか?」
「えっ・・・や、やだ。
うそ。先生がセクハラ行為なんて・・・どうして?」
「おい、俺は慶吾とは違うぞ。
俺にとっては幸太郎も充も家族だと思ってるんだからな。
もちろん、明日奈のこともだ。
いや、明日奈はそれ以上だけどな。」
「それ、いつからですか?」
「今、それをきくのか?
わかったよ・・・和樹たちが君をここに連れてきてからすぐだよ。
あ~~~~っ、まだ納得してないな。
白状するよ、俺は一目ぼれしたんだ。
だから・・・結婚してほしいっていつ言えばいいのかと悩んでいた。」
「悩む?」
「下宿人たちはラブラブになっていくし、明日奈と俺はいっしょにいるのにそうなってくれなくて・・・。
俺はとことん、ヘタレなダメダメだなって落ち込んだときがあってさ。
大切な研究もあって、そんな悩み事していられないときにだ。」
「あ・・・それでときどき冷たい態度だったのかな。」
「で、返事は?」
幸樹はもうしゃべる気はないという態度だった。
明日奈はちょっと驚いたが、そんな少しすねた態度なのに、赤い顔をしている幸樹の表情がかわいく感じてしまって
「私、先生の、あ、もとぃ・・・幸樹さんのお嫁さんになります。
よろしくお願いします。」
「明日奈・・・じゃ、明日入籍しに行こうな。」
「えっ、そんな急に?」
「だめかな?式はすぐにやってやれないからさぁ・・・養育しなきゃいけない生物がいろいろいてさ。」
「ぷっ、いいわ入籍。」
母の財産問題を芳樹さんに命じていた幸樹にもびっくりしたが、ここまで手際がいいと何かしら疑ってかからないと不安になるほどだ。
島を出るのに充は他に引き取り手もいなかったため、幸樹が引き取って育てると手続きをした。
「先生、充くんは母が育てていた子です。
私が引き取るので、先生にご迷惑をおかけするわけには・・・。」
「残念だが、君の今の立場上は学生でまだ獣医でもなければ、フードコーディネイターとして仕事をこなしているわけでもないだろ。
それに、俺と結婚すれば充の世話は堂々とできるんだからいいじゃないか。」
「でも・・・私は、そんな理由で結婚なんて。」
「嫌なのか?
俺が君に跪いてプロポーズすればうれしいのか?」
「そういう問題じゃなくて。
どうして、先生が急にそんなこと。」
「君が充くんを育てたいと思っている。
俺は明日奈が好きだ。
明日奈の願いをかなえてやりたいと思った。
充くんを明日奈といっしょに育てれば、明日奈は俺のところにいる。」
「えっ・・・!」
「あのなぁ、君はどうも俺を信用しないんだなぁ。
島で言ったときから、もうずいぶん俺は君に告白してると思うんだが。
いつになったら本気にしてくれるんだ?
そんなに俺と結婚することに抵抗があるのか?」
「い、いえ・・・だって、信じられなくて。
先生は親切で、優しくて私を守ってくれるけど、そんな情熱的でもなくて、カメレオンやカメたちといる方が楽しそうで。」
「そりゃ・・・学者だし。仕事だから。
何だったら、明日奈の体のことも調べてやろうか?」
「えっ・・・や、やだ。
うそ。先生がセクハラ行為なんて・・・どうして?」
「おい、俺は慶吾とは違うぞ。
俺にとっては幸太郎も充も家族だと思ってるんだからな。
もちろん、明日奈のこともだ。
いや、明日奈はそれ以上だけどな。」
「それ、いつからですか?」
「今、それをきくのか?
わかったよ・・・和樹たちが君をここに連れてきてからすぐだよ。
あ~~~~っ、まだ納得してないな。
白状するよ、俺は一目ぼれしたんだ。
だから・・・結婚してほしいっていつ言えばいいのかと悩んでいた。」
「悩む?」
「下宿人たちはラブラブになっていくし、明日奈と俺はいっしょにいるのにそうなってくれなくて・・・。
俺はとことん、ヘタレなダメダメだなって落ち込んだときがあってさ。
大切な研究もあって、そんな悩み事していられないときにだ。」
「あ・・・それでときどき冷たい態度だったのかな。」
「で、返事は?」
幸樹はもうしゃべる気はないという態度だった。
明日奈はちょっと驚いたが、そんな少しすねた態度なのに、赤い顔をしている幸樹の表情がかわいく感じてしまって
「私、先生の、あ、もとぃ・・・幸樹さんのお嫁さんになります。
よろしくお願いします。」
「明日奈・・・じゃ、明日入籍しに行こうな。」
「えっ、そんな急に?」
「だめかな?式はすぐにやってやれないからさぁ・・・養育しなきゃいけない生物がいろいろいてさ。」
「ぷっ、いいわ入籍。」