知ることから始まるんだ!
手術室の前で兄の無事をひたすら明日奈は祈っていた。
優奈もすぐにかけつけ、夏川和樹もいっしょにやってきた。
「お姉ちゃん、大丈夫だった?
お兄ちゃんが守ってくれたんだよね。」
「うん・・・でもでも・・・兄さんが・・・私のせいで・・・」
「ち、ちがうよ。お姉ちゃんは被害者なんだもん!」
「私・・・今日ほどストーカーが怖いと思ったことはなかった。
あんな目の前で、私を殺したら自分のものだって・・・私をお人形のように例えて・・・すごく怖い目をして。」
「あのぅ・・・明日奈さん、崇さんの無事を確認したら、帰って少し休みましょう。
兄貴にも連絡いれておきました。
食事の用意をして待っていると言ってました。」
「でも・・・私・・・そんな。」
それから1時間後、手術室から崇が出てきて集中治療室へと運ばれていった。
「風巻崇さんは出血はありましたが、切り傷が急所をはずれていたことと、処置が早かったのが幸いしました。
1日集中治療室にいてもらってあとは、一般病棟でいけるでしょう。」
「よかった。お、お姉ちゃん!
和樹さん、お姉ちゃんがっ・・・」
明日奈は点滴を受けたあと、和樹が車で幸樹の家まで連れて帰った。
「和樹!明日奈が倒れたって。
うわっ・・・明日奈・・・しっかりしろ。」
「兄貴、鎮静剤と栄養剤の点滴を受けた後なんだ。
ベッドに運ぶの手伝ってくれ。」
「わかった。俺の部屋の隣の部屋まで頼む。」
明日奈は幸樹の仕事部屋の隣の部屋に運ばれ、ベッドに寝かせられた。
「兄貴、俺は病院にまたもどるわ。
優奈がずっと崇さんについててやるつもりなんだけど・・・あいつまで倒れたら困るから。
俺が交代してやるつもりだ。」
「そっか、何かあったら連絡してくれ。」
「わかった。じゃ、あとよろしくな。」
明日奈の寝顔をしばらくながめていた幸樹だったが、突然明日奈が事件のことを夢に見たのか、叫び出した。
「や、やめて!お兄ちゃん!!お兄ちゃんが死んじゃうぅぅぅ!」
「明日奈っ!大丈夫、お兄さんは生きてる。
生きてるからな。」
「生きてるの。ほんと?」
「ああ、今は妹さんが見てくれているよ。
安心して君は眠るんだ。」
「うん・・・。」
(なんか妙に素直だな。俺が誰だかわかってないのかな?)
優奈もすぐにかけつけ、夏川和樹もいっしょにやってきた。
「お姉ちゃん、大丈夫だった?
お兄ちゃんが守ってくれたんだよね。」
「うん・・・でもでも・・・兄さんが・・・私のせいで・・・」
「ち、ちがうよ。お姉ちゃんは被害者なんだもん!」
「私・・・今日ほどストーカーが怖いと思ったことはなかった。
あんな目の前で、私を殺したら自分のものだって・・・私をお人形のように例えて・・・すごく怖い目をして。」
「あのぅ・・・明日奈さん、崇さんの無事を確認したら、帰って少し休みましょう。
兄貴にも連絡いれておきました。
食事の用意をして待っていると言ってました。」
「でも・・・私・・・そんな。」
それから1時間後、手術室から崇が出てきて集中治療室へと運ばれていった。
「風巻崇さんは出血はありましたが、切り傷が急所をはずれていたことと、処置が早かったのが幸いしました。
1日集中治療室にいてもらってあとは、一般病棟でいけるでしょう。」
「よかった。お、お姉ちゃん!
和樹さん、お姉ちゃんがっ・・・」
明日奈は点滴を受けたあと、和樹が車で幸樹の家まで連れて帰った。
「和樹!明日奈が倒れたって。
うわっ・・・明日奈・・・しっかりしろ。」
「兄貴、鎮静剤と栄養剤の点滴を受けた後なんだ。
ベッドに運ぶの手伝ってくれ。」
「わかった。俺の部屋の隣の部屋まで頼む。」
明日奈は幸樹の仕事部屋の隣の部屋に運ばれ、ベッドに寝かせられた。
「兄貴、俺は病院にまたもどるわ。
優奈がずっと崇さんについててやるつもりなんだけど・・・あいつまで倒れたら困るから。
俺が交代してやるつもりだ。」
「そっか、何かあったら連絡してくれ。」
「わかった。じゃ、あとよろしくな。」
明日奈の寝顔をしばらくながめていた幸樹だったが、突然明日奈が事件のことを夢に見たのか、叫び出した。
「や、やめて!お兄ちゃん!!お兄ちゃんが死んじゃうぅぅぅ!」
「明日奈っ!大丈夫、お兄さんは生きてる。
生きてるからな。」
「生きてるの。ほんと?」
「ああ、今は妹さんが見てくれているよ。
安心して君は眠るんだ。」
「うん・・・。」
(なんか妙に素直だな。俺が誰だかわかってないのかな?)