知ることから始まるんだ!
その後、崇から明日奈に連絡があり、2週間後に結婚式を行なうという。
「どうしてそんなことになっちゃったの?!」
「それは・・・」
崇の話では婚約者の結子の母親が心臓病を抱えており、最近発作を起こしたのだという。
母親本人も不安になったらしく、結婚式の日を早めてほしいと言ってきたのだった。
「兄さんはいいの?」
「俺はかまわない。早くなって大歓迎なくらいさ。」
「私たちの方が後まわしになっちゃったわね。
じゃ、先に元気にお婿になってね。」
「おう!任せとけって。」
それから2週間後、急なことだったので、ほとんどがレンタルで、結子も普通の家庭の娘だったので、近所の教会での式をあげ、市民会館で披露宴を行なったのだった。
しかし、こじんまりとした中で、アットホームで温かい雰囲気の結婚式となった。
明日奈も地味なドレスで出かけたつもりだったが、父のアシスタント時代の頃からのファンは多く、とくに男性客からの視線は多かった。
「幸樹さん、なんかここにきてから不機嫌なんじゃない?
何にそんな怒ってるの?」
「べつに、怒ってなんかいないよ。」
「それなら、もっと笑ってよ。
せっかく兄さんのお祝いにきてるんだから。」
「ああ。祝っているよ。
崇さんにはいろいろと世話になったしな。」
「なんか気の抜けた言い方だわ。」
「言い方なんて関係ないだろう。
俺は崇さんのお祝いにきただけだ。
君みたいに、男性ファンにサービスすることもないからな。」
「誰がサービスですって!
(えっ?もしかして・・・幸樹先生は嫉妬してくれてるの?
ぷっ!なんか、かわいいかも。)
「この会場はところてん式で時間がきたら追い出されるそうなの。
だから仲のいい人たちは2次会へ行くんですって。
私たちは帰るわよね。」
「いいのかい?
兄さんと会話しなくてもいいのか?」
「うん、だって家もそう遠くないし、ハネムーンのお土産話とかいっぱいきかされそうだもん。」
「そっか。
じゃあ、ここで俺たちは帰るとしよう。
長居してしまうと、酒が入って車を運転できなくなりそうだしな。」
「えっ?車は弟さんに乗って帰ってもらうっていってなかった?」
「ああ、酔ってしまった場合だよ。
俺は、帰って研究しなきゃいけないことがあるし。」
「まぁ・・・結婚式に出席までして、帰って研究って・・・。
そんなに忙しいの?」
「うん。まぁね・・・。」
「どうしてそんなことになっちゃったの?!」
「それは・・・」
崇の話では婚約者の結子の母親が心臓病を抱えており、最近発作を起こしたのだという。
母親本人も不安になったらしく、結婚式の日を早めてほしいと言ってきたのだった。
「兄さんはいいの?」
「俺はかまわない。早くなって大歓迎なくらいさ。」
「私たちの方が後まわしになっちゃったわね。
じゃ、先に元気にお婿になってね。」
「おう!任せとけって。」
それから2週間後、急なことだったので、ほとんどがレンタルで、結子も普通の家庭の娘だったので、近所の教会での式をあげ、市民会館で披露宴を行なったのだった。
しかし、こじんまりとした中で、アットホームで温かい雰囲気の結婚式となった。
明日奈も地味なドレスで出かけたつもりだったが、父のアシスタント時代の頃からのファンは多く、とくに男性客からの視線は多かった。
「幸樹さん、なんかここにきてから不機嫌なんじゃない?
何にそんな怒ってるの?」
「べつに、怒ってなんかいないよ。」
「それなら、もっと笑ってよ。
せっかく兄さんのお祝いにきてるんだから。」
「ああ。祝っているよ。
崇さんにはいろいろと世話になったしな。」
「なんか気の抜けた言い方だわ。」
「言い方なんて関係ないだろう。
俺は崇さんのお祝いにきただけだ。
君みたいに、男性ファンにサービスすることもないからな。」
「誰がサービスですって!
(えっ?もしかして・・・幸樹先生は嫉妬してくれてるの?
ぷっ!なんか、かわいいかも。)
「この会場はところてん式で時間がきたら追い出されるそうなの。
だから仲のいい人たちは2次会へ行くんですって。
私たちは帰るわよね。」
「いいのかい?
兄さんと会話しなくてもいいのか?」
「うん、だって家もそう遠くないし、ハネムーンのお土産話とかいっぱいきかされそうだもん。」
「そっか。
じゃあ、ここで俺たちは帰るとしよう。
長居してしまうと、酒が入って車を運転できなくなりそうだしな。」
「えっ?車は弟さんに乗って帰ってもらうっていってなかった?」
「ああ、酔ってしまった場合だよ。
俺は、帰って研究しなきゃいけないことがあるし。」
「まぁ・・・結婚式に出席までして、帰って研究って・・・。
そんなに忙しいの?」
「うん。まぁね・・・。」