何それ、ずるすぎでしょ?


私は、温かいカフェオレ。



実咲ちゃんは、温かいミルクティー。



それぞれ注文して、運ばれて来た。



実咲ちゃんは、一口、ミルクティーを飲むと、



「何かあったんでしょ?」



落ち着いた口調で聞いてきた。



……いつも心配かけてるのに、これ以上心配かけられない。



「な、何もないよ!」



笑って答えると、



「春のバカっ!!」



………えっ?



「な、何年親友やってきたとおもってんのよ!だから、春の様子がおかしいってくらい分かってるのよ!」



実咲ちゃんの目には、涙目になっている。



近くにいる人からは注目を浴びている。
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