何それ、ずるすぎでしょ?


「……春が恋してるの分かってたんだぁ。誰かは分からなかったけど。だってさ、文化祭?の時だっけ?春、衣装見せたいから待ってて言ったじゃん」



そう言えば……



「その時、女の子の顔って言うか、愛しい顔してたからさ。あぁ、好きな人にでも見せるのかな?って。
言ってくれるの待ってたんだけど、中々
言ってくれないし」



実咲ちゃんは、口の先を尖らせる。



「ご、ごめんね……」



「でも、まぁ。話してくれたし、許してあげる!私もバカって言ってごめんね」



「う、ううん、お互い様だから!嬉しかった!」
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