何それ、ずるすぎでしょ?
心配になってきたよ……
「大丈夫だって!上手に出来てたし。それに、気持ちこもってるんでしょ?」
実咲ちゃんが、微笑むように言ってくれた。
「うん!思いちゃんと伝えてみるね!」
そう言うと実咲ちゃんは、笑顔で大きく頷いてくれた。
そして、SHRが、始まる5分前。
「実咲ちゃん。今日、SHR出ないから……」
そう。大友君を下駄箱でいち早く待つためだ。
「うん!先生にはうまくいっとくから。まぁ、頑張りな」