何それ、ずるすぎでしょ?


「うんっ!先に食べといて」



私は、そう言い廊下を走り出した。



えっと……渡り廊下ってどこだったけ?



あっ、ここか!



だって、三条君がいるんだもん。



「児玉さん」



爽やかに微笑む三条君。



うわっ、王子様みたい……!



「児玉さん?」



「はいいい!」



自分の世界に入り込んでたよ……。



「あの……話って……?」



そう。私、三条君と全然関わりがないのにこうして呼ばれた事が不思議でならない。
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