何それ、ずるすぎでしょ?
せめて、大友君が見えなくなるまで見送ろうと思ったら、大友君は、私達がさっき通った道のりの方に体をむけ歩きだした。



えっ!?帰る方向違ったの?



もしかして送ってくれた?



トクンと心臓が心地よく鳴っている。



「ありがとう……」



二度目のありがとうは誰にも聞こえず消えていった。



********



えっと、大友君は、どこへ行ったのー。



やっぱり、昨日送ってもらったお礼をしようと思いながらもなかなか言えず、放課後になってしまった。



探してない所と言えば…あっ、もしかして…
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