何それ、ずるすぎでしょ?
ばらしちゃったの?
朝、教室に行くと、もの凄い女の子の数が。
な、何事!?
私は、『すみません』と言いながら集団の中を通る。
体の小さい私には、一苦労……。
「おはよう。どうしたの?この人だかりは?」
「春の彼氏よ」
えっ………?
実咲ちゃんの言葉を聞き、大友君の席の方を見てみる。
そこには、眼鏡を取り、前髪を切ったイケメンの大友君と、たくさんの女の子がいた。
どうして……?