何それ、ずるすぎでしょ?


ニヤリと笑う木上さん。



「違、うよ……」



そんな風に言われたのが悔しくて声が震える。



「……えっ?泣いてんの?笑える~」



木上さんと周りにいる友達が笑い始めた。



もちろん皆も知らんぷり。



木上さんに反抗したらどうなるか分かっているから。



……あいにく、実咲ちゃんは先生に呼ばれているみたいで教室にいない。



ううん、実咲ちゃんばかりにたよれない。

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