何それ、ずるすぎでしょ?


「ん。」



私が、そう言うと大友君は、目を素直に閉じてくれる。



……綺麗な顔だなぁ。



って、キスしなきゃ。



大友君に見とれてる場合ではないっ!



うぅ、自分からキスなんてした事ないよ……。



だけど、ダブルデートしたいから……!



私は、覚悟を決めて大友君の綺麗な唇に自分の唇を押し付ける。



触れるだけのキス。



キスをしていたのは、数十秒だったと思うけど、私には数十分に感じた。
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