何それ、ずるすぎでしょ?
「じゃあ、食べさせてね?」
大友君は、そう言って口を開ける。
うぅ、恥ずかしい……。
そーいえば、前にもこんな事があったような……。
……文化祭の時だ。
高木君にしたんだった……。
高木君の時もドキドキしたけど、今は、もっとドキドキしてる。
だって、好きな人に食べさせるんだよ!
ドキドキしない方がおかしいよ……。
「あーん……」
少し大きめに切ったパンケーキを大友君の口に近づける。