何それ、ずるすぎでしょ?
幸い良かったのは、3年の秋だという事。
ほとんどの奴が、受験に向けて勉強に集中していたから。
俺達なんて構っていられない。
別れた事は、案外早く皆の中から消えた。
俺は、第一志望をここの中学から遠いこの高校にした。
裏切られるのだったら、最初から自分から壁をつくればいい。
……地味男の大友駆として生きていく。
そう決めたんだ。
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「そう、思ってたんだけど……。お前に惚れてた」