何それ、ずるすぎでしょ?
低い声になってしまった。
すると、七菜は、震えながら
「……ごめんなさい……。」
いきなり謝ってきた。
……はぁ??
「なんの事にたいして?」
俺が、そう聞くと七菜は、一度深呼吸をし、
「……健とキスしてた所見てたんだとか思う。あの時の私、両親が離婚しそうで家庭がゴチャゴチャしていて……むしゃくしゃしていて……。
だけど、どんな理由でもやってはいけない事をしてしまった。駆を傷つけてしまった。本当にごめんなさい。」