何それ、ずるすぎでしょ?
確かに、大友君の後ろでプレーしているようで見えない。



「マジで邪魔なんだけど。消えろよ。
存在が要らねぇんだよ、地味男が!!」



怒っているのか、強い口調で言う木上萌ちゃん。



私は、拳をぎゅと握りしめて震えていた。



「キモいんだよ、死ね!」



木上さんが、怒りまかせに言うと周りの友達が、ケラケラ笑いだした。



私は、その時何かを失って、



「_んで!なんでそこまで言うの!!」



大きい声で叫んでいた。



多分、生まれてから、一番の大きな声をだしたと思う。



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