何それ、ずるすぎでしょ?
二人でそれぞれ頼んだケーキを満喫する。
「そーいえば、春さ。大友の事下の名前で呼ばないの?」
ストローで氷をかき混ぜながら聞いてくる実咲ちゃん。
「えっ……?」
私は、フォークにのっていたチョコケーキをお皿の上に落としてしまう。
「よ、呼べないよ!」
「そうなの?」
実咲ちゃんは、首をかしげる。
「実咲ちゃん達は、名前で呼びあっているけどさ……!私なんて、大友君に上の名前で呼ばれた事もあんまりないよ!」
そうなのだ。