何それ、ずるすぎでしょ?


……ばれてる!!?



気付いてたの?



……恥ずかしすぎるよ……。



「……早く呼んでみてよ。」



うぅ、覚悟を決めろ私。



「……か、ける……君。」



小さい声になったけど呼べた。



「えっ?僕の名前には、君なんて入ってないけど?」



……意地悪だ。



でも、この大友君も好き……。



「駆……。」



私が、呼ぶとフッと口元に弧をつくり、



「よくできました。」
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