何それ、ずるすぎでしょ?
「ありがとう!」



笑顔で言うと、大友君に突然抱きしめられた。



それと同時に、大友君から貰ったオレンジジュースが床に落ちた。



「別にいーんだよ、俺の事なんて」



優しい声で、耳元で囁くから顔が赤くなってしまった。



「ーった」



「えっ?」



小さい声で囁くように言ったから、全然聞こえなかった。



「二度も言えるか」



恥ずかしそうに、言うもんだから余計に聞きたいけど…絶対教えてくれないだろうな……


「『嬉しかった』なんてあんな恥ずかしい事大きい声で言えるか、バーカ」



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