何それ、ずるすぎでしょ?
誰にでも分かる嫌味だ。
体育の事を根に持っているのだろう。
でも、私は、あんまり他の人喋れないんだよ?無理だよ。
「出来るよね?」
なかなか、答えない私に痺れをきらしたのか強い口調で言われた。
「わ、分かりました……」
そこまで言われたら、これしか言えない。
木上さんの方をチラッと見ると、満足そうに笑っていた。
「春~何の童話にする?」
上機嫌な実咲ちゃん。
引き受けてしまったからには、最後までやりとげよう!