何それ、ずるすぎでしょ?
「ニコニコ僕がずっと笑えると思う?
しかもその前に僕みたいな地味男が出たらブーイングだろうね」
そうだった!最近、ずっーとイケメンの大友君に会ってたからすっかり忘れていた。
もちろん、クラスでは大友君とは喋らない。
喋ってくれるのは、ここの図書室だけ。
寂しい気もするけど、私だけ知っている大友君が、見れて嬉しい気もする。
「君は、接客でしょ?」
「うん……」
「庇ったせいで……」
申し訳なさそうに言う大友君。