何それ、ずるすぎでしょ?

やっぱり優しい。



「大丈夫!自分が許せなかっただけだから…本当に気にしないで!!」




納得いかないと言う顔で見てくる大友君。



「あっ、私ねシンデレラになったんだ!」



無理やり話を逸らす私。



そう。実行委員の子にシンデレラがしたいと言ったらすぐ『いいよ』と返ってきた。



もちろん、実咲ちゃんは赤ずきんちゃん。



「ふーん、君がシンデレラ…」



不機嫌そうに、呟く大友君。



えっ?何かいけなかったかな?



私は、首をかしげるしかなかった。
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