何それ、ずるすぎでしょ?
「春、可愛い~」
目をキラキラさせている赤ずきん実咲ちゃん。
「実咲ちゃんも可愛い!!」
うん、これは可愛いすぎだ。
実咲ちゃんにとっても似合っている。
「うん、二人ともサイズは大丈夫だね!じゃあ、着替えよっか」
「待って!あの、十五分だけ…ダメかな?」
「えっ?大丈夫だけど?」
「ありがとう!」
私は、笑顔でそう言うと廊下をおもいっきり走り、図書室へ向かう。
そう、大友君に見せるためだ。