何それ、ずるすぎでしょ?
「えっと、髪の毛の色と、質が凄くいいから。
ただそれだけだよ



私は、黒髪でさらさらの人が好き。



まさに、大友君にぴったりだ。



「えぇ、そうなの!?
やっと春も恋に目覚めたか。」



「良かった、良かった」と一人で頷いてる実咲ちゃん。



実咲ちゃん、誤解してる。
だって、私好きなタイプを言っただけで恋してないもん。


「実咲ちゃん…あのねー


誤解を解こうとおもったのに、


「じゃあ、話しかけちゃいなよ」


実咲ちゃんに遮られた。


「いや、だからあの…「遠慮しなくていいから!」


遠慮していませんっ!


実咲ちゃんは、一つの事に一生懸命になると、驚くほどに人の話を聞かない。
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