何それ、ずるすぎでしょ?
そんな、実咲ちゃんも好きだけど。


「ほら、話しかけちゃいなさいよ」


そんな、声と共に背中を押された。


そして、あっという間に大友君の席の目の前に立っている。


どうしよう、どうしよう…


実咲ちゃん、やることがいつも突然すぎるよ…


すると、私の存在に気付いたみたいで顔あげた。


ーえ?


その瞬間ほんの一瞬だけ素顔がみえた。
イ…イケメンじゃなかった?


あれっ?でも、イケメンだったら隠す必要ないよね?うん、さっきのは、幻覚だ。


大友君は「何かあるんだったらさっさと言えよ」という目をして、私をみている。


なっ何か言わなきゃ!
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