何それ、ずるすぎでしょ?


うぅ……怖いけどやらなきゃ!



「ご……ご注文は?」



やっぱり、震えてしまう声。



「あっ、すげービンゴ!ねぇ、ご注文はいいからさ……俺らと遊ばねぇ?」



金髪にも近い髪の毛の男の人がニヤニヤしながら、そう言ってくる。



「いえっ、いいです……」



違う人に代わって貰おうと思い、二人組の男のお客さんに背を向ける。



歩き出そうとした瞬間手首を強く捕まれた。



「えー、いいじゃん?君、可愛いし」



どうやら、手首を捕んだのは、赤髪の男の人だったみたいだ。
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