何それ、ずるすぎでしょ?
「あっ……そっか……」
私は、この時、高木君が悲しそうな目をしている事に気がつかなかった。
「いつでも、俺を頼ってな」
そう言って保健室をでていく高木君。
ぽんぽんする高木君の手が妙に心地よかった。
*****
「前半の人お疲れ様」
私は、あれから少し保健室で休んで教室に戻った。
それからは、特に大きな問題が起きるわけでもなく、普通に時間が過ぎていった。
「大友君。待ちましたか?」
誰もいない裏庭で待ち合わせ。