何それ、ずるすぎでしょ?
本当は、教室とかで待ち合わせたいのだけど……教室だと怪しまれるからという事で裏庭になった。
「遅いんだけど……。まぁ、許してあげる。ってか、君さ髪型変えた?」
「気づいてくれましたか?」
そう、実咲ちゃんがしてくれたんだ!
さっき巻かれた髪を横で一つにくくっている。
普段私は、下ろしているからね。
でも、大友君が気づいてくれたなんて。
「どこ行きたいの?」
パンフレットを片手に私に聞いてくる。