何それ、ずるすぎでしょ?
「あの、間違えてたらごめんなさい。
イケメンの顔が一瞬見えたんです。
もし、私の見間違えでなければなんですけど…」


下を向き、早口で言った。


「ふーん、この顔だった?」


そう言った大友君の顔はいつもの地味男君じゃなくて、


「ーっ……」


さっき見たのは、一瞬だった。


でも、今は…前髪を分けて、眼鏡をとっただけなのに凄くイケメン。


やっぱり、さっき見たのは、見間違えじゃなかったんだ!


じゃあ、どうしてイケメンなのに、


「地味男君演じてるの?」

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