何それ、ずるすぎでしょ?


あっという間に授業が終わって、今はもう放課後。





「じゃあ、春。また、あしたね」



鞄を持って、急いで出ていく実咲ちゃん。



何でそんなに急いでるんだろう?



「わりぃ、遅くなった。」



息を少しきらしながら、教室に入ってきた、高木君。



いつの間にか、教室は、私たちだけになってたみたい。




「あの、さ……」



急に真剣な顔つきになった、高木君。



ドキドキする……


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