何それ、ずるすぎでしょ?


ましてや、あのイケメンの高木君に“好き”って言ってもらえたんだよ。



「まぁ、意地悪してたのは振り向いてほしかったから。それで、気付いてくれたらなと思ってたけど……気づかねぇし。
お前、鈍感すぎだから伝えた」



そんな意味があったなんて……知らなかった……



「返事、考えておいて」



そう言われた瞬間、おでこにキスされた。



「はぇっ?」



な、な、な、何したの……!



「じゃーな。また、明日」



高木君は、私を放心状態にしたまま帰って行ってしまった。

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