何それ、ずるすぎでしょ?
聞いてくれますか?
「た、高木君!話が……あります」
朝一番に自分の席に座っている高木君に話しかけた。
高木君も話の内容が分かったみたいで二人で体育館の裏へ行く。
「話って、返事?」
私は縦に頷く。
「ご、ごめんなさい……!好きな人がいるから!」
すると高木君は、
「うん。分かってた」
泣きそうな顔で笑った。
だめ、私が泣いちゃ……
「じゃあ、さ、一つお願いできる?」
「わ、私に出来る事ならなんでもっ!」