何それ、ずるすぎでしょ?
聞いてくれますか?


「た、高木君!話が……あります」



朝一番に自分の席に座っている高木君に話しかけた。



高木君も話の内容が分かったみたいで二人で体育館の裏へ行く。



「話って、返事?」



私は縦に頷く。



「ご、ごめんなさい……!好きな人がいるから!」




すると高木君は、



「うん。分かってた」



泣きそうな顔で笑った。



だめ、私が泣いちゃ……



「じゃあ、さ、一つお願いできる?」



「わ、私に出来る事ならなんでもっ!」


< 96 / 220 >

この作品をシェア

pagetop