純愛デビュー
次の日学校に向かう途中
「白石さん」
前から女子3人が歩いてきて
よく見てみれば真ん中には理恵ちゃん
サイドには確か同じクラスの女子。
「なに...?」
「ちょっときて」
サイドの女子に両サイドで腕を捕まれ
前を歩く理恵ちゃんと
玄関とは違う方向へ歩き出す
「どこ行くの...」
ちょっと歩いたところで
はじめてきた木の沢山たつ
薄暗い倉庫の裏
ドンッと肩を壁に押されて
しりもちをつく
「いたっ...」
思いのほか力強くて
真新しい制服に砂が飛んだ
「アンタさ、東京から来て早々なんなの」
「え...?」
正直拓真のことだろうとおもう
あたしは悪くない。
そう意気込んで砂をほろい立ち上がって
理恵ちゃんを真っ直ぐ見つめた