純愛デビュー
-カンナside-
家に帰ってくるまでの記憶はあんまりない
だってまさか拓真があたしのこと好きだなんて
花火を最後までみると
何もいえないあたしに拓真は
「返事は急いでないから」
それだけ行ってあたしを家まで送ってくれた。
あたしは....。
頭に浮かぶのはただ一人、速水君で
彼女がいるって分かってても
だからってこの気持ちで拓真と付き合うなんてだめだ。
夏休みが始まったし
会おうとしなければ拓真と会えない
「はぁ...」
ちゃんとその場で言えばよかった
好きな人がいるんだって。