くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜
「潜入調査か…字も読めん連中に出来るんか?」

十兵衛の不安は、ごもっとも

「大丈夫!今の時代上級家臣の子弟以外字読めるヤツなんて、そうおらんはずやけん」

今まで散々時代考証無視して来た狭霧が、やっと実情に合った事を言った。

「となると…潜入するのは?」

「白雪以外おらんやろ?なんせ白雪は、あたしや朧と違って乳がデカい!由美かおる役だって出来ん事は無い」

ご指名された白雪は

「この日の為に水戸黄門見て研究しましたから…色気不足は若さでカバーしますわ…見てよ。この肌ツヤ」

と袖を捲って十兵衛にアピール。

こうしてくの一達の諜報活動が始まる。
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