くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜
「ねぇちゃん…随分羽振りいいじゃねぇか…俺にちょっと貸してくんねぇか?」

薄汚いツラしたヤツが声を掛けて来た。

「ちょ、ちょっとおっさん息臭い」

あたしは、そう答えて迫り来るおっさんを遠避けよぉとしたら

「ちぇ、せっかく面白い事教えてやろうと思ってたのにな」

なんて言いやがった。

あたし何しにココ来てたんだっけ?

「博打の必勝法やったらいらんよ」

こらこら殿様暗殺計画の情報収集に来たんだろうが!
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