短編集
いつもの乗り場。
いつもの時間。
いつもの顔触れ。
それを確認しながら、電車がくるのを待つ。
プシューッ…
この時間の、この駅からでは、かろうじて空席もあるが、私は立っているのが好きだ。
私のお気に入りの場所…つまり定位置は、となりの車両との繋ぎがあるドアの部分。
みんながみんなの定位置を知っているから、それを崩すようなことはしない。
どこもそんな雰囲気があるはずだ。
私は定位置に着くと、かばんから単行本を取り出した。
いつもの時間。
いつもの顔触れ。
それを確認しながら、電車がくるのを待つ。
プシューッ…
この時間の、この駅からでは、かろうじて空席もあるが、私は立っているのが好きだ。
私のお気に入りの場所…つまり定位置は、となりの車両との繋ぎがあるドアの部分。
みんながみんなの定位置を知っているから、それを崩すようなことはしない。
どこもそんな雰囲気があるはずだ。
私は定位置に着くと、かばんから単行本を取り出した。