失恋レストラン
ホームの階段を一気に駆け上がり
閉まりかけのドアに滑りこむ…
“危ない危ない、ギリギリセーフ…”
慌てて鏡を取り出し身だしなみをチェックするしおり
せっかく綺麗に化粧してきたのに
汗でよれている
「この電車が一緒じゃなくて良かった…。」
乗り換えまでにまだ20分ある
ファンデを薄く塗り
マスカラを付け直した。
「間もなく終点~」
“よし☆”
今日も高鳴る胸を押さえて
陽介に会いにいくしおり
きっと今日は
特別な日になるはず…