続・エレベーター
また、視線一。


学校の帰り道、とぼとぼと歩く。


わたしはすっかり笑顔を無くしたその顔を、自分の影に向けた。


赤黒く光る、それは眼球…?


最近、わたしをじっと見つめるその「正体」が、はっきり見えるようになって来た。


わたしは溜め息を体中から絞り出した。


驚くことにも、疲れてしまった。


何しろ、いつものことだ。


クローゼットの闇から、


ドアの影から、


今のように外を歩いている時でさえも…


闇という闇、影という影の中に、いつもその目があったから…。



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